リッキーの嘘
2019.05.27 Kolkata, India
2020.02.27 Now We're in São Paulo , Brazil
オイ〜👋
1ヶ月以上さぼってしまいました。笑
いまはブラジルのサンパウロにいます。
南米旅行も中盤を過ぎたのですが、エクアドルからリマ→マチュピチュ→チチカカ湖→ウユニ塩湖→サンパウロと、怒涛のスケジュールでした🙌
怖いイメージもあった南米ですが、とっても充実して楽しいです!スペイン語にも慣れてきてより楽しい🧡
南米レポートはいつになることやら、、
🐥🐥
さて、話を戻します。前回の続きなので忘れた方は前の記事を参照してください、、、私も忘れたので読み返しましたw
「バラナシ行きの列車、8時半にすでに出発してしまったって。」
リッキーは電話を切った後にそう言いました。
やばすぎ。笑
時間はもう夜の9時。
もう一度チケットを取るか、コルカタにもう一泊するか、はたまた駅で野宿か、、、
「受付では9時半発って言ってたのに!!」と怒り悔しがるリッキー。こんな状況になってもなぜか慌てず冷静な私たち。この期に及んでもリッキーを疑ってはいませんでした。
「リッキーは悪くないよ。仕方ない、どうにかするよ。」と言うと、「お金払わず次の電車に変更できないか聞いてみるね!!」とリッキーが確認してくれたものの、やはりそれは不可。
さらに、この日のバラナシ行きはすでに満席とのこと。
えええ、、、駅に野宿するか、今から宿を探して泊まるか。野宿は危ないなぁ。。
よくよく聞くと、満席なのは私達が予約していた2等クラスで、1番下のスリーパークラスは空いているらしい。
だけど、スリーパークラスは指定席ではなく、ドアから人が飛び出るほど人ギューギューで、治安が悪く物も盗まれやすいという噂。
これで12時間はキツすぎだな。。でもバラナシの宿予約してるし、デリーからの飛行機も取っているからバラナシで1泊だけになってしまうのも微妙だなぁ。。
するとリッキーがこんな提案をしてきました。
スリーパークラスは危ないから、僕も列車に乗り私達とバラナシまで付き添う。それでリッキーはとんぼ返りでコルカタに戻る。
なるほど、、、うーん。
そして今はお金を持ってないらしい。
「ちょっとパパに電話してみる!」とリッキー。
なぜパパ?とよくわからなかったけど、とりあえず待つことに。
パパは電話に出ない。
おじいちゃんに電話してみる!
おじいちゃんはパパに聞かないとわからないという。
しばらくするとパパから電話がかかってきた。
パパとの電話を切った後、嬉しそうに私達のところに戻ってきて、「僕も一緒にいける!でも今お金を持っていないから、とりあえず2人にお金を出してもらって、あとでパパから2人にお金を振り込むよ。それでいい?」
ん?振り込む?
「どうやって振り込むの?」と聞くと、「キャッシュカードの番号教えてくれれば、振り込めるよ」とのこと。
ここでやっと。やっとです。
たぶん私もマミも同時だったでしょう。
ピコーン!と気づきました。笑
「キャッシュカードもってないよ、、(嘘)」
「クレジットカードでもいいよ」
「クレジットカードに振り込めるの?(笑)」
「振り込めるよ!」
笑笑笑笑
とりあえずこちらが気付いたことに気づかれないよう、態度を変えずに話を続けます。
「でも、わざわざバラナシまで来てもらうの悪いし、お金の振り込みとかちょっと面倒だし、やっぱり大丈夫!私たちでなんとかするよ。今夜は妹さんの送り迎えしなきゃいけないんでしょう?もう時間も遅いし、帰っていいよ。いろいろありがとね。」と言うと、
「でももう電車ないよ?今からホテル探すのも危ないし、駅も危ないから女の子2人残して帰れない。」
「さいあく駅で一晩過ごして明日朝早くの電車に乗るから平気!」
「この駅、外国人は夜12時までしかいれないんだよ!警察が追い出すよ!」
んなわけあるかいwww
だって、これですよ?
大勢の人がガッツリ寝ているし、外国人だけ追い出されるなんてあり得んw
カード番号を聞き出せない焦りからか、ボロを出し始めたリッキー!もはや面白くなってきた笑
マミが私にこっそりと「自分達で窓口に確認した方がいいかも。ほんとはチケットあるかもしれない。」と呟き、ほんとそれ!よろ!と目で合図。
そして、マミが「窓口でもう一度確認してみるね!」とリッキーにいうと、さらに焦り出すリッキー。今までのプロ詐欺師っぷりがどんどん崩れてゆく。笑
リッキーは「ちょっと待って!この人達がまだチケット持ってるかもしれない!」とマミを引き留め、そこら辺にいた正式ではないチケット売りのおじさん数人にヒンドゥー語で話しかけると、
「バラナシ行きのチケットは無いけど、そのひとつ手前の街までは今夜発で行けるみたい。だけど、そこからバラナシまで行くのは大変だよ。。やっぱり僕がついて行った方が安全だよ。」
まだ付いてこようとしているようだ。
「その街からバラナシまでどのくらいなの?」
「30分から1時間くらい」
「Ola(インド版ウーバー)を使うから平気だよ」
「その街にOlaは無いよ、、」
「街の名前は?」
幸いなことに、GoogleMapが生きていたかMaps.meをダウンロードしていたかでオフラインでもムガールサライの地図を見ることができたのですが、駅の近くに映画館があるのを確認できました。
いま思うと賭けではあったものの、この時「映画館があるならOlaもあるでしょw」と確信しました。
リッキーの嘘にまたもや笑ってしまう。
「いや、大丈夫!今夜ムガールサライまで行くよ。」というと、リッキーは「わかった!交渉するね。」と言ってオフィシャルでないチケットおじさん達と再度話し始めたあと、「この人が1番信用できる!この人からチケットを買おう!」と言って、最も怪しげなちっさいカッパみたいなおじさんを薦めてきました。
この左側のおっさんです。笑
マミは、このおっさんがリッキーにあからさまに耳打ちしてたのを見たらしい。「僕から買えば、マージンは高いよぉ。にやり。」と言っていたに違いない。漫画か!w
すると痺れを切らしたマミが、チケット買い占めボッタクリおっさんズを相手に競りをはじめました。
「あなたはいくら?!で、あなたは?!」
マミちゃん、たくましい!🥺👏
詐欺師相手に頑張ってるマミには申し訳なかったけど、その状況がなぜか面白すぎて私はひとりでケタケタ笑いながら写真を撮りまくる。笑
結局詐欺師は話にならず窓口に行くと、確かにバラナシ行きは無いけどムガールサライまではあるらしい。
リッキーは「窓口はもう閉まっちゃったよ!」って言ってたけど普通にまだ開いていた。
「2人とも僕を信じてない!」と何度も何度も言うリッキー。何をされるかわからないので、とりあえず平穏に対応を続けます。
マイマミ「そんなことないよ!」
リッキー「嘘だね!信じて無いなら信じてないって言って!そしたらもう帰るよ」
マイマミ「じゃあ信じてないから帰って!」
リッキー「そうじゃないでしょう!」
この面倒くさいやり取りを何度も何度も。
自分の嘘がバレないように、マミが窓口でチケットを買うときも側から離れないリッキー。(1番左の白T)
荷物番をしながら引き続きケタケタ笑って写真を撮る私。この時ばかりは通りすがりのインド人に変な目で見られましたw
そしてようやく、マミが頑張ってくれたおかげで無事ムガールサライまでのチケットを買えました。
「チケット普通に買えるじゃん!窓口はあいてるしチケットもあったし。どうゆうこと?」ときくと、
「わからない、、、」
とシラを切るリッキー。まだお金を取る希望を捨てていないのか、最後まで良い人でいようとして電車の乗り場までついてきました。無事着いたら連絡してね。心配だから。と。
最後の最後に、「バイバイ、boyish girls.」と言ってリッキーは去って行きました。
男みたいな女😂笑
やっとリッキーから離れられました。
長かったコルカタのプロ詐欺師との戦いが終わりました。笑
ご飯や映画代で若干多めにお金を取られ、鉄道チケットも1枚捨てたものの少額の被害で済んだし、コルカタを色々案内してもらったしお陰様で公開日初日にアラジンを観れたし、良いこともたくさんあった!
こんな経験なかなかできないし。結果オーライです😂🙌
ホッとして、寝台列車に乗り込み、ガンジス川のバラナシへ向かいます😌