世界遺産フマユーン廟
2019.06.02 Delhi, India
デリーハイライトの最後です!
🐥フマユーン廟(Humayun's Tomb)
やっと観光地らしい観光地の紹介笑
この、まるでタージマハルのような建物。
そうです!タージマハルは、フマユーン廟を真似て造られたと言われているのです。ムガル帝国第2代皇帝フマユーンのために、王妃ハージベグムが建てた霊廟で、1993年に世界文化遺産に登録されています。
歴史をサクッとお伝えします。
1526年、中央アジアのティムール帝国末裔である、フマユーンの父バーブルさんが、北インドのローディ朝を倒し、ムガル帝国を興します。
(ちなみに日本だと戦国時代。ザビエル来たあたり)
2代目のフマユーンは、ちょっと出来の悪い皇帝だったので、広大な領土を失いアフガニスタンやペルシャのあたりに逃げて放浪します。
15年後、ペルシャ王の支援を受けてデリーを取り戻しムガル帝国再建。喜んでいたのも束の間、その半年後に階段から転落死してしまいます。
彼のあっけない死を悼んで、王妃のハージベグムさんがフマユーン廟を建てました。
フマユーンさん、不運だ。。
そしてさらに、ここフマユーン廟はムガル帝国終焉の地なんです。
1857年、イギリス軍VSインド反乱軍のセポイの乱が勃発します。
(ちなみに日本だと江戸時代。ペリー来たあたり)
反乱軍に担ぎ出されたムガル帝国最後の皇帝バハードゥルシャー2世は、2人の息子とフマユーン廟に逃げました。
そして、フマユーンが眠っている棺のそばでイギリス軍に囚われてしまいます。
ムガル帝国は滅亡し、ガンジーが現れるまでの100年もの間、インドはイギリスに支配されることになります。。
うーん、切ない🥺
フマユーンさんはおやおやなところがありますが、終焉の瞬間をおもうと切なーい🥺
そんな歴史ある霊廟に気温46度のなか行ってきました!もうほんとに常にサウナ。インドではデリーが1番暑い。。
ホテルからリキシャで15分くらいです🚜
チケット代は、インド人40ルピー(約57円)、外国人600ルピー(約870円)。
外国人料金はいいけど、こんなに違うの強気すぎじゃん!外国人1人でインド人15人分て!笑
ゲートをくぐります。
中に入ると、広々とした簡素な庭園が広がっていました。
右に曲がると、こんな門が。
なかなかカッコイイです👍
このあたりで制服を着たおじさんが寄ってきて、「わたしは政府公認のガイドだ」とドヤ顔で身分証を見せてきました。
インドお決まりのアレなので、あーはいはい、と無視していたのだけど、案の定勝手にガイドを始めます。ずーっと付きまとってひとりで喋ってる笑
中に入ると、棺が並んでいました。
フマユーン廟には、フマユーン以外にも王妃ハージベグム含め150人くらいの方が眠っています。
インチキガイドが、良い写真撮れるからカメラ貸せと言ってきて、良い写真?それなら笑 とあっさり貸すと、こんな写真を撮ってくれました。
なるほどね😂やるやないかインチキガイドおじさん!
この建物を見終わるとガイド料20ドルくらい請求してきましたが、お礼だけ伝えてサヨナラ👋ちょっと怒ってたな笑 小銭くらい渡してもよかったけど、極力お財布を出したくないのでごめんなさい🙏
さて、続いてメインどころです。
門をくぐると、目の前に小さくて茶色いタージマハルが現れました。
シンメトリーで美しい、、!タージマハルに行く前だったので、じゅうぶん感動します。
ペルシャ人の指導により建設されたため、当時のインドにはなかった最新の建築様式だそうです。イスラム建築とインド建築の融合なんだとか。キレイです😊
噴水も涼しげで緑もあってとても良き☘
コルカタでもあった、一緒に写真撮ってくださいのくだりがここでも。怪しくなかったので、快く応じます^ - ^
キャッキャしてて可愛かった😉
ちなみにおっさんも笑
近づくと迫力が増します✨
中に入ると、ありました!
フマユーン皇帝の棺です。
ここにフマユーンが眠ってるのか、、
この場所でムガル帝国最後の皇帝バハードゥルシャー2世と、息子さん達が捕らえられてしまったのか、、
その時の状況を一生懸命想像します。
はぁぁ切ない🥺🥺
この建物は2階まで登ることができます。
デリーらしからぬ、ジャングルの中のような景色が広がっていました。
当時、インドの人達はこの場所でイギリス軍が攻めてくるのに怯えながら、助かることを祈っていたんだろうなとおもうと、さらに切なくなります。。
名前すら知らなかったフマユーン廟ですが、ムガル帝国の歴史が詰まっている美しい建物で、来てよかった!
デリーには他にも歴史的建物などが数カ所あるみたいなので、じっくりまわれば見所はまだまだありそうです。意外とね(^_^)